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ミヤコドリ
前回はミユビシギが一番多くて紹介しましたが、カモメ類を除けばミヤコドリが多かった。ミヤコドリはもともとは冬鳥で夏にはあまりいなかったのですが、近年夏でも集団でいる事があります。日本ではおそらく7~8割の数がこの三番瀬にやってきて越冬します。これは世界的にも珍しいところなんですが、意外と知られていない。貴重な海岸なんです。
ミユビシギ
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陽が陰るとこんな色になる海岸です。やはり陽が出ていないとグレーの世界になる。
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ミヤコドリの群れ50強でしょう。
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黄色フラッグ、山階鳥類研究所に確認します。
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午前中に集団は葛西臨海公園方面に飛翔、でも昼過ぎには戻ってきました。
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目が赤いのが分かります。
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貝を割って中の身を食べます。
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生きもの歳時記「万葉の生きものたち」に面白い話があります。転載しました。

伊勢物語では「都鳥」のことを「白き鳥の嘴と脚と赤き、しぎの大きさなる、水の上に遊びつつ魚を食ふ。」と説明していて、大きさや体の特徴、水面を泳ぎながら魚を食べている事などから、この鳥はユリカモメと推定されています。ちなみに、「都鳥=都の鳥」ということから、ユリカモメが1965年に東京都の鳥に指定されています。

名にしおわば いざ事問はむ 都鳥 わが想う人は 在りや亡しやと

(在原業平 伊勢物語 第九段)

都という名を背に負っているならば、いざ質問しよう都鳥、「私が思う人はそこに健在でいるのかどうか。」と。


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ミユビシギ
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三番瀬は続きます。